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創り手として心掛けていること
2011.05.13 Friday 23:18

齊藤ゾンビです。



世の中には、様々なエンターテイメントがあります。

映画や遊園地、ゲーム、ショー、舞台などなど。

いろんな人たちが、一生懸命人を楽しませるモノを創っています。

私もお化け屋敷やいろんなものを創ることをしていますが、私には、エンターテイメントを創っていく上で大切にしていることがあります。



それは、「感動」です。




「感動」を辞書で調べてみるとこう書かれています。

「ある物事に深い感銘を受けて強く心を動かされること」


心を動かされること、すなわち、「その人の考え方が変わること」だと私は考えています。


人の考え方を変えるということは、その人にとってとても衝撃的なことです。

そのキッカケを作った作品は、その人の心にずっと刻まれるものであり、「忘れられない思い出の作品」になるのだと思います。


私には、忘れられない作品があります。


それは、中学の時に観た「ローズウッド」という映画作品です。


この作品は、アメリカで実際に起こった話を基に作られた実話で「黒人差別」の問題を取り上げた内容です。

それまで、差別について全然知らなかった私は、この作品を観て人間の愚かさと残酷性に大きなショックを受けました。


「人ってこんなに恐ろしい生き物だったんだ!!こんな現実があったなんて恐ろしい!!。」


と大きな衝撃を受け、それから中学生ながらも差別についていろいろと勉強したりなどしました。

又、いろんな社会問題にも興味を持ち始めました。

それをキッカケでしょうか、人の心や人間性などに大きく興味を持つようになり、又、映画などのエンターテイメントの媒体が持つ表現力と影響力の可能性というものに大きく惹かれていくようになりました。

又、作り手にも興味を持つようになり、作り手が作品に込める気持ちや考え方にも深い感銘を持ち、自分も作り手になりたいと夢を持つようになりました。

そして、今の自分が居るのです。



全ては、「ローズウッド」を観て、物事の考え方を学んだことから人生は変わっていいきました。

「ローズウッド」は、私にとって一番忘れられない作品です。




「考え方が変わる、又は、考え方を学ぶ」ということは、その人の生き方を変える、すなわち、人生を変えるということに繋がってきます。

人の記憶にいつまでも残る作品(感動する作品)は、創り手にとって一番嬉しいことだと思います。

私は、出来る限り作品創りには、その「感動」を組み込めるようにといつも心掛けながらやっています。



楽しい意味で、「心に残る恐怖(=感動)」を伝えていけたらと日々頑張っています。





そして、作品創りの為にいつも心掛けていることがあります。


それは、「いろんなことを知る」ということです。


人の「アイディア」とは、その人の知識の組み合わせから生まれてくるものです。

又、自分の意見や考えもまた、過去に得た知識から構成されていくものです。


知識があればあるほど、いろんな組み合わせが出来、そこから生まれるものも増えます。

「知識」は、創造の可能性を広げる原材料ってことですよね。


又、知識には”偏り”があってはならないと考えています。

一つの専門分野しか知識がないのであれば、発想の可能性も「偏った」ものに留まってしまいます。

大きな“アイディア”とは、意外性のある知識(分野がかけ離れている)同士の混合によって生み出されるものだと考えています。

アイディアとは、誰もが考えつかないものほど魅力を放つものだと思っています。


その為には、いろんなことに興味を持って、いろんな知識を蓄えることが大切であり、可能性も無限大に広がっていくものだと感じています。




最後に、創り手として忘れられない仕事の思い出を書こうと思います。


それは、3年前のクリスマス・シーズンに開催した「クリスマス・バージョン」のお化け屋敷です。

その時にやったお化け屋敷の内容は、お化け屋敷にやってきた自暴自棄のサンタクロースを(精神的な意味で)助けに行くというものでした。



世の中にサンタクロースを信じている人が少なくなってきた現状にサンタクロースは、自分自身の存在に思い悩み、首つり自殺をしようとする。

お客さんは、病んでいるサンタを励まし説得して、再び生きる希望を与えるというのがお客さんのミッションです(笑)。



お客さんは、自暴自棄となり大暴れしているサンタの恐怖を受けながら(笑)、サンタの首吊り場まで向かいます。

首吊り場に到着するとそこには、首吊り用のロープを持って首を吊ろうとするサンタが居ます。

サンタは、

「俺のことなんか信じてないんだろ!!どうせヒゲを付けたコスプレおやじだと思ってるんだろ!!死んでやる〜!!」

と自殺しようとします。


自暴自棄になっているサンタにお客さんは、必死にサンタを信じていることを言葉に出し、伝えサンタを説得します。

そして、励まされたサンタは再び「生きる元気」を取り戻し、最後はサンタがお客さんにプレゼントと手紙を渡し、出口まで見送り終わりとなります。


手紙には、要約するとこのようなことが書いてあります。


「サンタは、人が信じる心で生きている。

サンタを信じないならサンタは、あなたの世界には存在しない。
サンタを信じるならサンタは、あなたの世界に存在する。

サンタの存在は、あなた次第なんだ。

でも、サンタの居ない世界なんて寂しくないかい?
目に見えるものだけが全てじゃないんだ。
サンタは、あなたが信じ続ける限り、あなたのもとに幸せを永遠に運び続けるものなんだよ。」



サンタは、存在しないとかそういうことじゃないんだよね。

信じるからこそ見えてくるこの世の美しさみたいのがあるんだってことなんだよね。




このクリスマス・バージョンが伝えたかったことは、「信じることの大切さ」なんです。



時には、「信じる」ことで救われる心もある。


現実主義的に物事を何でも見ていたら美しいものも美しく見えなくなってしまう。

子供が抱く夢もロマンも何にも無くなってしまう。

本当にそれでいいの?ってね。



私は、お客さんに、子供の頃に感じてたであろう信じることの楽しさ・嬉しさを思い起こさせてあげられたら、そして、その大切さを伝えられたらと思い、考えたのがこれだったのです。

実際にやってみてお客さんの反応は、とても嬉しいものばかりでした。

出口の掲示板に書かれた当時のお客さんの感想を一部ご紹介いたします。



★サンタなんて・・・とバカにして入ったらとても素晴らしかったです。バカに
してた自分が恥ずかしかったです。

★サンタを信じる心を子供にも伝えていきたいです。

★I believe in Santa. merry christmas!!

★サンタさんが居るだけで夢と希望をふりまいているよ。

★さんたさんをこれからもしんじる。



嬉しい書き込みがたくさんあり、伝えたいことが伝わったのかなって凄く嬉しく感じました。

この時ほど創り手にとって嬉しいものはありません。


そして、この頃、私にとって忘れられないお客さんが来たのです。

そのお客さんは、中学生ぐらいの男の子一人のお客さんでした。

一人でお化け屋敷に入り、一人で進んで行きました。

どことなくその男の子が元気がないように見えたので、楽しんでもらえるか心配でした。

そして、首を吊ろうとしているサンタの場所へと来た時、その少年は、必死に

「僕は、サンタさんを信じてる。だから、死なないで!!」

と必死に何度も言ってくれていました。


その熱意に感動し生きることを決めたサンタは、その少年に感謝をし、プレゼントと手紙を渡して、男の子を出口まで見送りました。


その男の子が出口の掲示板に感想を書いて貼っていたので、何を書いていたのか見てみると、こう書かれていました。


「死にたいと思っていたけど、頑張ってみようと思いました。サンタさんありがとう。」


それを読んだ時、凄く感動しました。

お化け屋敷で「生きる」ことを考えてくれたことに。

そして、お化け屋敷がその男の子に与えた影響力に。


お化け屋敷をやっていてこの上ない嬉しい出来事でした。



「恐怖」を与えるだけじゃないお化け屋敷を目指す私にとってこの出来事は、自分にとって大きな自信になり、そして、お化け屋敷の可能性を感じたものでした。




「心に残る恐怖」


いつまでも追究していこうと思います。


ツイッターはじめました。






過去のYOUTUBE動画をまとめてみました。

http://obakeland.jugem.jp/?day=20110102

| obakeland | 創作心理 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment
2011/05/16 4:00 PM posted by: 英治
死のうとしてる人って周りが見えなくなってるんでしょうね。
水谷先生の言ってたように、人の為になにか出来れば生きる力も湧いてくるんだと思います。
それがゾンビさんの言ってた『偽善』だとしても。
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