サイト紹介(お問い合わせ) 台場怪奇学校 公式サイト TW幽霊 TWゾンビ  ホラジオ ヒラジオ オバジオ  BBS  YOUTUBE動画 
「強さ」の魅力
2010.10.16 Saturday 04:47
齊藤ゾンビです。

先日、ある映画を観に行ってきました。

そのタイトルは、「アイルトン・セナ〜音速の彼方へ」。



誰もが一度は名前を聞いたことがあるであろう、世界のスーパースター“アイルトン・セナ”の生涯を捉えたドキュメント映画です。



私自身アイルトン・セナの存在を知ってはいましたが、どんな人で、何であんなに凄いと言われていたのか全然知識がありませんでした。

しかし、この作品を観て、アイルトン・セナという人物の魅力と偉大さを知り、驚きました。

映画を観てのセナの印象を一言で言うと正に「天才」と思いました。

そして、セナのことをいろいろと調べたら、異名に「Genius(天才)」と呼ばれていたそうです。

とにかく速い!!どんな車に乗っても速い!!どんな環境でも速い!!

その速さが「天才」と呼ばれる由縁。

イギリス「F1 Racing」誌において、「史上最速のF1ドライバー」、「史上最高のF1ドライバー」に共に1位で選出され、又、母国ブラジルにおいては、サッカー選手のペレ、ジーコと並んで、特に偉大なスポーツ選手の一人とされているそうです。



セナは、F1にデビューして早々に頭角を現します。

セナは、「トールマン」というレーシングチームに所属しレースに臨みます。

F1のマシーンにもレーシングチーム毎に作りが違い、この「トールマン」のマシーンでは、入賞は非常に困難と言われていました。

そして、予選13位から怒涛の追い上げを見せ2位に入賞します。

それは、デビューして僅か6戦でのことでした。

この時点で、世間の目は、セナの才能に気付き始めてきます。

そして、通算16戦目となる第2戦ポルトガルGPでは、2位に1分以上の差、3位以下は全て周回遅れにする独走劇で、念願のF1初優勝を果たします。

その速さは、天才という言葉でしか言い表せないものです。

確か史上最速の初優勝だった…かな。

あと、ポールポジションを1年間に13回も獲得するという大記録を作り、又、その記録を2年連続も記録しました。
(ポールポジションというのは、一般的に予選で最速のラップタイムを記録したドライバーが、獲得出来るスタート位置です。
レース開始後の最初のコーナーに一番近いため、レースに勝つためにはここが最も有利とされる。)

今までの記録では、年間8回が記録だったので、セナの13回は大記録と呼ばれるものでした。

誰をも寄せ付けない確固たる強さは、世界中の人たちを魅了させ、一気にスターへと君臨していきます。

又、人々たちを惹きつける魅力には、強さと共に勤勉さと人柄の良さも兼ね備えている点にもあります。

世界がセナに魅了される中、特にセナの母国ブラジルでは、熱狂的な支持を受けていました。



当時のブラジルの環境がとても劣悪なもので、国民たちは酷い状況に居ました。

そんな環境だったからこそ母国ブラジルのセナの活躍がブラジル国民の心の支えであり「希望」となっていたのです。

セナが優勝すれば、元気がなかったブラジル国民は歓喜し大喜びする映像が映画に写し出されていました。

多くのブラジル人の方が、テレビのインタビューで「セナは、私たちの希望」とコメントしていたのは、とても印象的でした。




どの生き物の世界でも共通して言えることだと思いますが、やっぱり「強さ」というのは、凄い魅力的なものなんですね。

「強さ」は、魅力的であり、又、希望を生みだす必需品でもありますよね。

その「希望」というのは、自分自身にであったり、また第三者の人にであったり。

セナが、インタビューで確かこういうことを言っていました。

「勝つことは、自分のモチベーションを上げるのに大事なもの」

セナは、自分の強さから「モチベーション」=「希望」を得ていたんだと感じます。

又、セナは、自分のモチベーションを保つには、良きライバルの存在が必要だと語っていたそうです。

セナの一番のライバルだと言われていたアラン・プロストは、セナの死後このようなコメントを残していました。




「彼は、モチベーションを保つために、ライバルが必要だと感じていました。
セナには僕が必要だったのです。
彼は私を倒すことに熱中しました。
でも、そこには互いに尊敬の気持ちがありました。
(92年に)一年間レースを休養していたときにも、セナとはよく電話で話しました。
彼は、私がいないとやる気が出ないと話していました。
その年の彼はレースへの情熱を失っているように感じました。〜」


トップに立つと張り合う相手も居なくなってしまいますし、そこで、成長も止まってしまうものです。

良きライバルというのは、自分自身の闘争心を燃やしてくれる燃料ですよね。

時には、悔しい思いをすることもあるものですが、それも全て含めて「モチベーション」の糧となり、それが自身の「成長」へと繋がっていくんですよね。

そう考えると、敵が居ないほどの強さを持ってしまうと寂しいものなんでしょうね。


このコメントを残したアラン・プロストという方は、当時圧倒的に強かったセナに唯一対等に張り合えた選手で、この二人の優勝争いは、世界中で大注目され、一大F1ブームを巻き起こしました。

私も映画を観ながら二人の優勝争いには、とても興奮しましたし、その当時のF1ブームの訳が凄く理解出来ました。

これは、本当に魅了されますね。


「強」と「強」のぶつかり合いは、凄い魅力的です。



「強さ」って本当魅力的ですね。


そんな魅力的な強さを持っていたセナは、94年のサンマリノGPで、時速312kmで走行中に、そのまま直進してコースアウトし、コース右脇のコンクリートウォールに激突し、セナが駆るマシン・FW16は大破し、34歳の若さで他界してしまいました。

事故の原因は、「パワーステアリング故障説」や「ステアリングコラム・シャフト破損説」といったものがあるが、今もなお原因不明とのこと。

世界のスーパースターであったセナの死は、世界中に衝撃を与えました。

特に母国ブラジルの国民たちの悲しみは、とても大きなものでした。


セナが事故死した1994年5月1日にはサンパウロにてサッカー・サンパウロFC対パルメイラスの試合が開催されていたが、開催者はこの試合開始直後に試合を止め、セナの死去をアナウンス、黙祷を行ったそうです。

又、当日のレースのテレビ中継を担当していたブラジルのテレビ局は事故後、一日以上セナ関連の番組を放送し続け、事故を掲載した新聞、雑誌は即日完売、葬儀を放送したテレビ番組の視聴率は60%を超えたそうです。

セナの亡骸がイタリアから母国ブラジルに搬送されるに際しては、ヴァリグ・ブラジル航空の定期便のマクドネル・ダグラスMD-11のファーストクラスの客席が用いられ、空からはブラジル空軍機が出迎えた。

映画の映像にも亡骸がブラジルに到着し、車に乗せられ運ばれていく中、沿道にセナを見送る人々たちの姿で埋め尽くされていました。

その数は、100万人も集まったと言われています。

セナがどれだけ、国民の人たちから愛されていたのかが分かりました。




世界を魅了したセナ。

その魅力は、一番に「強さ」にある。

そして、生涯一番のライバルであったアラン・プロストは、セナの死後こんなコメントも残している。


「セナが最も私を魅了したのは、彼が100%をレースに捧げていたことです。
実際に100%を捧げるのは簡単ではありません。
私には家庭もあり、休養もあり、ゴルフやスキーに熱中したりもします。
私の場合、98%くらいをレースに捧げているのだと思います。
でも、セナにはレースが全てでした。
私ならマシンにトラブルが起これば、すぐにピットに戻ります。
でも、セナは、本能で走ろうとするのです。
今では、彼と共に走ったことが、私にとって一番大切な思い出です。」


プロストが語ったセナの魅力、そして、その「強さ」の秘密。

それは、人生の100%を捧げていたということ。

それは、命をも。

プロストも語るようにセナは、多少のマシーントラブルがあったとしてもレースを走り続ける男。

レースに全てを掛けている男。

だからして成しえた偉業であり、伝説となった人物なんだと感じます。

アニメ「カイジ」でこのような言葉があります。

「命は、もっと粗末に扱うべきなんだ。
命ってやつは、丁寧に扱い過ぎるとよどみ、腐る。
最近の輩は、皆、己を大事にし過ぎて、結果、チャンスを掴むこともなく、ずるずると腐っていく。」
BY、帝愛グループ社長 兵藤和尊


まぁ、これは、兵藤和尊らしい度が過ぎてる言葉ですが、伝説となるほどの人物は、失礼な言い方ですが、正に命を粗末に扱っている。

松田優作(俳優)やマイケル・ジャクソン(歌手)、ロバート・キャパ(戦場カメラマン)etc…


みんな命を粗末にするほどに無理をして死んでいった人たち。

しかし、命を張った彼らの業績は、伝説として語り継がれるもの。

全てを捧げた=命を張った者ほど強いものはない。

正に「真の強さ」の根本たるものかなと感じます。


最近、「13人の刺客」を観たんですが、作中でとても印象に残っているセリフがあるんです。


大名の恐るべき悪行を知り(無残で残酷な殺戮)、大名の暗殺の使命を引き受けた侍である主人公「島田新左衛門」(役所広司)が、引き受けた際に発するセリフがあります。(うる覚えなので正確ではありません。)

「失礼ですが、とても興奮して手の震えが止まりません。
命を賭けられる使命を見つけられましたことにとても興奮しています。
感謝します。」

的なセリフを言って、その後、同じように命を張れる同志(侍)を12人見つけ、計13人で300人の軍勢に立ち向かい勝利を掴んでいく。

この映画でも「命」を賭けた者の真の強さというものが凄く伝わってくるものでした。


命を賭けられることを見つけられるということは、正に人の人生において最も重要なことだと感じます。

「人間は、何の為に生きているのか?」誰もが一回は疑問に思ったことがあるでしょう。

「何の為に?」そんな理由は、あるはずがありませんが、でも、人間は、その確固たる理由を見つけることが出来たら凄く強くなると思います。

「死」を凌駕してしまうと言いますか本当の力を発揮できるようになるものだと思います。

分かりやすくたとえるとしたら、好きな人が居て、その人の為だったら死んでも良いなんて感じですかね。

誰もが感じたことがある感情ですよね。

全てを賭けられることを見つけられた人ほど幸せなものはないかもしれませんね。

だからして「十三人の刺客」の島田新左衛門の興奮のしようは、リアルなものに凄く感じられます。



以前どかこで聞いた言葉ですが、

「人生はどれだけ長く生きたかではなく、どれだけ濃く生きたかだ。」

という言葉が印象的で覚えています。

セナは、34歳という短い生涯でこの世を去ったが、その人生はとても濃いものでだったと誰もが思うでしょう。



といろいろと感じさせてくれた映画。

そして、この作品のラストがとても印象的でした。

最後にレポーターが、セナに一つの質問を投げかけます。

レポーター
「あなたにとって一番印象に残っているレースは何ですか?」

という質問にセナは、1970年代後半まだセナが10代の頃のカートレースを挙げていました。

セナ曰く、その頃のレースには、政治やお金なども絡んでいなく純粋にレースを楽しめたと言っていました。

プロになりF1で活躍するようになるとやはり政治やお金が絡み、いろんな障害が生じて純粋にレースをすることが出来なくなったセナの苦悩が作中で描かれていました。

好きなことを仕事にしたくないという方がいますが、確かに「仕事」ということになった瞬間、自分自身で妥協をしなくてはならないことも出てくるものであって、純粋に出来なくなってしまうものだと思います。

特にそれがBIGになればBIGになるほどに「仕事」という呪縛は、純粋な気持ちをそぎ落とされ、自分自身でさえ純粋な気持ちを忘れ失っていくこともある。

セナは、お金と政治が絡んでいた故にとても苦しんだ。

映画の予告編にも出ますが、その質問の際にセナは、以下のセリフを言います。

「かなうなら78年か79年に戻りたい。
何の制約もない純粋にレースをしていたころに…」



確固たる「強さ」を持ったセナが発したその言葉からは、切なさと共に「強さ」ゆえの悲しき現実を感じさせるものでした。



セナは、本当かっこよかったです。


Convert »»  iPod - Blog - Gazo - iTunes - Bookmark - Twitter

Powered by TubeFire.com
| obakeland | 映画と心理 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment
2011/01/23 8:12 PM posted by: 齊藤ゾンビ
え〜じさん。

コメントありがとうございます。
そして、いつも遊びに来てくれまして、ありがとうございます。

怪奇学校で、お化け屋敷が好きになってもらえましたことは、これ以上にない嬉しいお言葉ですね。
ありがとうございます。
怪奇学校のオバケたちもみんなえ〜じさんのことを気に入ってますよ!!
また遊びに来られる時をお待ちしておりますね。

そうですよね。
人間だけに「意志」というものがある訳ではありませんし、犬や猫にもきっとあるでしょうし、気になるのは、人間以外の生き物は、どんなことを考えているかってことですよね。
又、人間に対して何を思っているかも気になるところですね。
【2010/10/24 12:34 PM】 |
2011/01/23 8:11 PM posted by: 齊藤ゾンビ
英治さん。

英治さんも「生」について考えたりなどするんですね。
確かに、「生」を追究していくと「死」へとたどり着くことになりますよね。
正に、「死」へとたどり着いた私ですが、「死」のことをいろいろと考えると良くないですね。
でも、「死」を知って「生」を知るという稲川さんの名言と言える言葉もありますし、「死」を知ることは、結構生きる上で良いこともある感じがしますね。
やっぱり、そのものの本質を知るには、その対極にあるものを知ることが最も大切なのかななんて思ったりもします。
しかし、「死」を知ることは、とても危険ですがね。

「下半身で物事を考えている人」もいますよね(笑)。
そういう人は、「生」ではなく「性」の方を良く知ってしまっているようですよね(笑)。
【2010/10/24 12:22 PM】 |
2011/01/23 8:11 PM posted by: え〜じ
はじめまして。
最近怪奇学校に行ってから一気にお化け屋敷が好きになりました。これは昔ピーマン嫌いだった時に青椒肉絲を食べてからピーマン好きになった時以来の大変革です。
怪奇学校はお化けのみんなと仲良くなれても毎回新鮮に怖い気持ちで入れるのが魅力的ですね。



虫にそんなメカニズムがあったとは驚きです!
考えようによっては生物の進化・成長も永い時間を掛けたプログラミングですね。
するとこの身体にある『意志』はどこからきたのか…そう考えるとどんなモノにも意志が宿っていてもおかしくはない。
人の魂の在り方はこの形、されど他のモノにはそれぞれの魂の在り方がある。この世は人間だけのモノではないですしね…
【2010/10/24 4:02 AM】 |
2011/01/23 8:10 PM posted by: 英治
深いですね!
と、いうか僕もよくそういう事は考えますが生(せい)や生きる意味を考え出すと最後は死に興味を持つようになるので気を付けましょう。
あ、斎藤さんは死んでましたね。
そういえば脳だけじゃなく心臓にも記憶があるって話もありますよね。
下半身で物事考えてるような人もいますが(笑)
…おそまつm(_ _)m
【2010/10/23 12:31 PM】 |
name:
email:
url:
comments:
ブログ内検索
プロフィール
最近の記事もどうぞ!
コメントありがとう
カテゴリー
アーカイブ
関連リンク集
Admin
カレンダー
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
★幽霊ゾンビの書いた本★
電子書籍「快楽怪奇譚」
¥525円

お化け屋敷のホラープランナーが
紡ぐ21話の読むお化け屋敷小説
★幽霊ゾンビの書いた本★

お台場のお化け屋敷の
ドタバタ青春実録エッセイ
恐怖よりも爆笑本と好評。
意外にビジネス書としても!
Mobile
qrcode

無料ブログ作成サービス JUGEM